油絵制作2

 午後7時まえ、曇天。気温15~25度。細かい雨が降っていて、肌寒い。そして、世の中は、やはりコロナ禍の話題でいっぱいである。

 併し、私の気持ちはコロナ禍を離れて、ひとり絵画世界に惑溺している。油絵の筆を手に持っていると、単純に楽しい気分になれる。これは得難い感覚である。そして、画集を見ていると、楽しい。これも得難い。楽しい感覚が近年では得られていない感覚である。絵画は、何でもいい。もっとも、悪意のある、ホラーの絵画やプロパガンダ色の強いものは駄目である。クロード・モネピエール・ボナールの絵画、印象派の絵画が好みである。

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 印象派の色彩豊かな絵画に比べて、私の絵画は地味かもしれない。それに画面が0号サイズで小さすぎる。併し、マチュエールにこだわり抜き、味わいのある画面にはなっていると思う。

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 私の絵画制作の基準は、私が、この絵画を所有していたいか、どうかである。つまり。描いても手放したくないと思えるまで描いてゆくことである。それに尽きる。この油絵は、まだ完成していないと思う。油絵を壁に掛け、長い時間みつめてゆき、そして、加筆する。

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 この油絵は、F3号サイズの「夢を売る店」である。木版画でも同名の作品がある。上に掲載した画像も「夢を売る店」であるが、こちらの方が画面が暗く、併し、作品全体に優しい雰囲気がある。