別世界へと

 午後4時半頃、曇天。気温8~19度。暖かい日と時間を選んで、コインシャワーへ行った。普段なら、銭湯へ行っていたが、当節のコロナ流行りで、ひと混みは避けたい。それに、ひとが使った洗面器や椅子、湯船も今回のコロナ騒動では神経質になったほうがいいだろう。コインシャワーでは、外扉の把手やドアノブはティッシュペーパーを当てて開け閉めをして、他の把手類などもお湯で流してから使った。すこし、大袈裟な気もするが、ウイルスは目に見えないので大袈裟ぐらいが丁度いいのだろう。

 近頃は、ネットのなかでは、新型コロナウイルス感染症の世界的蔓延で、すっかり別の世界に突入している観である。正常な世界ではない。併し、一歩外出すると、人々は平静を保ち、普段と変わらぬ生活をしようとしている。ほんとうは、恐怖が世界を蔽っているのに、それを無視している。もし、そうでなければ、綱渡りの芸人のように、危ない綱渡りをしているのだろうと思う。ミクロ的には、差し迫った危機は感じず、大丈夫と思えても、マクロ的には危機的な状況である。今は、自分には降りかからないと思っているが、いつ降りかかるか判らない。若い世代は命の問題ではないので普通にしているが、中高年、病者にとっては、いきなり絶命の危機である。今は、空襲のような、または毒ガスが広がりつつあるような具合である。