休日の午後

 午後3時まえ、晴天。気温15度。わりあい暖かい午後である。自転車で出かけても、寒くない。

 イタリアでは新型肺炎の患者が100名を超えて、外出禁止になった地域が出た。果断な対応である。やや過剰な反応ではと日本のメディアでは報道されていたが、日本の緊張感の無さは、先の大戦の敗戦でも経験済みのはずであるが、日本国民は物忘れがはげしく、学ぶことがない。

 私は食品などの必要品の買い物にでかけて、道行くときに、街路の喫茶店では営業中で、しかも客がたくさん椅子にすわって優雅に、マスクもせずに、コーヒーを飲んだり、読書をしたりしていて、唖然とした。皆ニュースを読んだり、聞いたりしていないのか、と思った。自分だけは大丈夫、自分だけは弾はあたらないと盲信して、結局、310万名の国民が命を落としたのである。今度はどうなることか。私の杞憂、イタリアの心配性と、あとで笑いあっていられたら幸せであるが。

 それから、テレビ、ネットの報道は刻々と変わり、軽症の感染者は自宅待機をしろとのことである。出歩かず、じっと家にいて、回復を待てという。併し、重症の場合は4日以上発熱して消耗しろとのことである。つまり、医療に出来ることはない、と云うことである。