年賀状を卒業

 午後6時半、曇天。気温8度程。夜間の外出時には手袋が必要になった。

 もう、今年も一週間もなくなった。早いものである。このあいだ、暑い、暑すぎると騒いでいたと思ったら、もう寒い。寒い、寒いと騒ぎだしている始末である。いつもなら、今頃は年賀状を出し終わっている頃であるが、今年は年賀状を出していない。もし、年賀状が来たら、来たものには返信を書こうと思っているが、返信には年賀状の卒業も一緒に記そうと思っている。

 終活には、年代的には早い気もするが、すこしづつ片付けていかないとならないと思っている。私も、今年で55歳で、来年は56歳である。もう、すっかり中高年であり、おじさんである。もしかすると、この年代で、もう、おじいさんの人もいるかもしれない。孫がいる人は、おじいさんである。

 なんだか、年末になると物悲しいような、何かにせかされるような気もするが、これは、きっと気のせいである。たしかに年齢を見ると、せかされるような、あわてないといけないような気もする。併し、あわてたところで、あわててすることも見つからない。

 今年の、年初めに書初めをした。「貧」の文字を墨書したが、「貧」を貧として書かず、貧転じて福として書いたので、いろいろ果報が舞い込んできた。この一年、よかったこともあったが、よくなかったこともあった。歳を取ると、良いことよりも、よくないことのほが多くやってくる。これは仕方がないことかもしれないが、簡単に諦めるわけにもいかない。来年は、今年以上に果報に恵まれることを念じる。