絵画的思考再起動

 午後0時半すぎ、曇天。気温29度。晩夏にしては、暑い。風も、青桐の大葉をゆらして吹いている。

 政治的興味がだんだんに薄れて、今は、約35年ぶりに絵画的興味がおきている。近年は、もっぱら木版漫画を作っていたが、初心に帰って鉛筆デッサン、コンテによる平面作品などを、完成作品の観念なしに作ってみたい。どうも、木版の彫りだけに縛られていると表現の幅が狭くなって気持ちが窮屈になる。世界堂へ行って、うすい色のついた紙を買いたい。美術館へ行って、「表現とは?」「何故、絵を描くのか」を考えてみたい。今更ながら青臭い話であるが、結局、ここのところを一生ぐるぐる回るだけなのかもしれない。