「羅生門」冊子添付版画印刷

 午後3時半すぎ、晴天。気温18度ほど。過ごしやすく、作業をするには、よい季節になってきた。
 「羅生門」冊子の制作は順調になり、今は、添付する版画を制作している。木版漫画家なので、木版の技法は、やはり、はずせないが、今回はドライポイント技法を版面に導入してみた。この技法を導入するのは、ひとつには画面が小さいために木版では表現しにくい点があり、いわば苦肉の策である。併し、私としては、良い商品ができたと思っている。なんでもない絵柄で、衒いもなく、平凡すぎるが、もう、こんな絵が好きになり、画境は平明になった。これからは、小鳥を描き、草花に心をうごかしていきたいと思う。

▲三畳間ほどのキッチンのスペースに銅版プレス機を置き、印刷している。