酷暑に右往左往

 午後5時前、曇天。気温摂氏28度程。本日は、東京も気温が37度を超える所が出たそうで、阿佐ヶ谷も、やはり東京で、外に出した温度計によると日陰でも33度、乃至34度になっていた。今日は、午後3時から歯医者の治療の予約が入っていたが、あまりに暑い暑いと前日からテレビ等で連呼していたので、相当に暑く、きっと外出すると熱中症になって軀具合がわるくなるだろうと思っていたが、午後3時の阿佐ヶ谷は、なんとか短時間の外出は大丈夫であった。幾分、歯がきれいになり、ひさしぶりに気分がいい。兎に角、これだけ永年に亘って歯医者に掛っているのに、いまだに歯医者ぎらいは改善せず、歯医者に行くのも勇気を奮わなくてはならず、毎度のことながら疲れる。併し、このたびは疲労感よりも達成感、喜びのほうが強く、近年にない充実感に浸っている。
 木版漫画「羅生門」の彫版は遅々として進んでいない。併し、わずかではあるが進展したところもある。

▲登場人物の感情表現のコマである。

羅生門の雨の版をかさねてゆく。
 いま八月の上旬で、一年の半分を過ぎたとはいえ、たしかに今年一年の総括をするには早すぎるが、敢えて言いたいことがある。
 今年は、たいへん苦労の多い一年であった。もう、この八月でも充分一年分の苦労はしたと思われる。これ以上の苦労は勘弁願いたいところだ。人生つらいことばかりだと、だんだん楽しい感じが判らなくなり、気がつくと渋面ばかりになってゆく。できれば、残りの年月は、笑って過ごせればと、念じている。