帰郷して

 18日は3年ぶりぐらいで帰郷していた。故郷はあいかわらずだと思った。しかし、こまかい部分で変化があった。たしか、あの家はああだったかとか、あそこはあんなふうじゃなかったとか、ところどころ変わっている。まあ、おおよその印象はかわらないが。
 しかし、私の実家のなかは、ようすがちがっていた。父親は私が知っているかぎり一番太り、母親は痩せていた。そして、父親は元気であったが、母親は元気がなかった。ともに80歳の両親であり若いひとたちのようにはいかないが、それにしても変貌していた。
 今回の、私の帰郷は、まさに絵に描いたような蕩児の帰宅そのものであり、私としても心ぐるしい部分もあった。これからは、つけを払うように親孝行に精をださなければならない。